SPC GLOBALは理美容ビューティー業界の経営者集団であり、業界最大のボランタリー組織であります。 理事長を拝命して以来、第29代こうじ歴代をはじめとする諸先輩方の紹介で他団体との交流をさせていただく機会が増え、様々な方面よりSPC GLOBALへの期待を多角的に感じることが増えました。
 荒くれモノ!?のイメージを耳にする機会は無く、一様にSPCさんの組織力と結束力は凄い!ということを言われ、業界のより良い未来に向けて力を発揮してほしいという思いを受け取ることが増えました。
 東京都美容生活衛生同業組合(BA)さんとは、定期的な会合を開き、現状報告を兼ね、交流させていただく機会が増え業界発展の為の話をします。 理容・美容生活衛生同業組合は、年々、組合員の高齢化と共に加盟店舗数も減少し、いまだ政治的行政的受け皿としての役割はありながらも、時代を捉えた理美容ビューティー業界の改革的発想の中で運営されているかというと、後継者づくりも含め、かなりの危機感を持って運営されています。 言い方は悪いのですが、業界の未来を担う姿としては、心配してしまう様相であることは間違いありません。

 ここ数年で親交が深くなったJABSさんは、加盟している理事などは現在の理美容業界のトップ引きをしている方々が名を連ね、独自で政治的行政的に意見交換をすることができる組織を目指している組織です。
SPC事業協同組合連合会の冠で、SPCもJABSの協力団体に名を連ねているのですが、JABSも、未だSPCほどの結束力と数は集めることができておらず、まだまだ成果につながっていないのも事実です。

 いずれにしても、大小さまざまな団体が、今の理美容ビューティー業界の矛盾点や改善点を望んでいるにもかかわらず、理容・美容生活衛生同業組合の相変わらずのスピード感に業を煮やす方々が多いのもヒシヒシと感じ、本当にSPC GLOBALができることって何なのか?を考えさせられます。

 そんな背景の中、SPCは発信力という外に放つエネルギーがなければならないと感じます。 外とは他団体や他の美容室という言い方もありますが、結局は、会員、スタッフ、その先にいるお客様まで伝わることが、発信力の第一歩だと思っていますので、まずは、内政的にSPCが目指す方向、目指す位置、何を発信していくのか?を練り上げる必要があります。 そこには、十分な時間、討論、知恵が必要になります。
残りの任期および60周年に向けて、は上記のテーマに対して、歴代も含めた会員一人ひとりと話し込み、SPCの提言を明確にして、業界発展、組織発展、各社発展に寄与できる強いSPCを作り上げたいと思っております。 皆さんの想いを結集させ、未来を変えていきましょう。

SPC GLOBAL 第32代理事長
高橋 潔