埼玉県南浦和に美容室を構えた徳田勝義さんは、今年40歳、「ku-to」「ku-to+」「ku-to東川口」「ku-to and C」の4店舗を展開中。
30店舗まで拡大することを目標としている。

徳田さんは18歳で美容室に入り、大型店から小型店まで6社を経験。
通信制を活用して22歳で美容師免許を取得、23歳でスタイリストデビューして、25歳で独立したという。

席数3席に、アシスタント1人で店をオープン。
「経営の勉強など考えてもみないで独立。情熱と勢いで独立したが、運転資金は20万円そこそこで、広告もかけられない状態だった。やってみないとわからない、という性格。やりながら軌道修正している」と笑う。

売上もそこそこ上がるようになっていた5年後、当初から働いていたスタッフが独立したことが転機となり、人を増やして30店舗まで拡大しようと決断。

職業訓練校制度に思い至ったのは、30店舗へ店舗拡大のために採用を増やす中でのこと。
人数を増やしては、ほぼ1年ごとに店舗を増やすという勢いで、スタッフは現場をやりながら育っていることに徳田さん自身は疑問を持っていなかった。

しかし、スタッフは不安を募らせていた。
後輩を指導するように指示されても「基本って何ですか?」となり、次世代を育てることができない事態に陥っていた。

店舗数拡大と同時に教育にも力を入れるのは難しい。時代も変わってきている。
それが職業訓練校を構想するきっかけとなったのだ。

ちなみに職業訓練校の費用は1人あたり30万円、指導者に最低160万円を保証しているので、最低でも6人の訓練生を募集する必要がある。
2021年度は採用を埼玉県から東京・千葉・神奈川へと拡大し、8人でスタートする。

<取材協力>
Ku-to(埼玉県さいたま市)
https://ku-to-minamiurawa.com/

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