新潟県見附市・長岡市で全7店舗の美容サロンを経営するACCUEILLIR GROUP(アクイール グループ)の五十嵐久子さんは、江戸時代の髪結から続く8代目。
娘たちへの承継も、社員の独立開業と長期雇用も、どれも大切と考えています。

コロナ禍が続く中でも出店できたのは、売上の落ち込みがなかったから。
年間のご利用金額によりVIPステイタスを発行し、ランクによりさまざまなサービスを行なったこと、次回予約のシステムを導入していたことで、お客様と近しい関係が築けていたと、久子さんは見ています。

次回予約を促すことの効果は、75%が予約をして、再来率は最大85%になるそう。
アルコール消毒、検温、マスク着用、来客ごとに椅子その他の消毒、雑誌をタブレットに変えるなどのコロナ対策を案内し、来店時に実際に見ていただくことで、さらに安心していただけたとのこと。
コロナで外出しにくくなる中、「美容室が開いていて良かった」と、お客様のストレス解消にもなり、客足は途絶えませんでした。

店舗展開も、次回予約などのシステムや労働環境の整備も、理美容経営者の勉強会SPCグローバルに参加していることで、いろいろ学ぶ機会があり、導入してきたそう。
「特別のことではない」と久子さんは言います。

6年前に代表の座を久子さんに譲った母親も、今なお本店に立って美容師を続けているそうで、娘たちへの承継は、まだまだ先のこと。
ただ、長女は東京の美容室でアシスタントをしながら、理容師の資格取得にもチャレンジしているので、母の後を継ぐ意志は明確です。

娘たちはまだ帰郷の予定も立っていないのですが、ACCUEILLIR GROUPに1社員として入社し、「先輩社員との関係性を築くことから始めてもらわないと」と、久子さん。
女性としての結婚や出産も経験してほしいので、帰郷してくれば、いろいろな意味でフォローができると考えています。

<取材協力>
ACCUEILLIR GROUP(新潟県見附市・長岡市)
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