川崎元晴さんは理美容室ANDIAMO(アンディアーモ)を、三重県四日市市、桑名市、亀山市で計4店舗展開する株式会社GINZA global companyの代表。生産性が低いままでは、利益の確保、労働環境の改善もままならないと、事業に対する考え方を転換して、新規客のリピート率を29%から平均65〜70%(店舗によって異なる)に、次回予約率を全店舗で50%から90%に引き上げ、快進撃を続けています。

川崎さんが新婚夫婦二人だけで理容室を立ち上げたのは2003年。両親のように仲良く暮らしていければいいと思っていましたが、経営を学び始めて意識が変わります。
その脳裏には、かつて三重県の理容組合の理事長として理美容専門学校ミエ・ヘア・アーチストアカデミーを創設した祖父の姿がありました。
川崎さん自身、祖父の元で修行する住み込みのお弟子さんを多数、身近に見て育っていたのです。人を育てることの可能性に思い至り、火がつくと、目標も変わったと言います。

毎年新卒を採用して、ゼロからスタイリストに育成するスタイル。当初は会社も小さく、ブランドも確立していない中で、3日で出社しなくなる子もいましたが、3年目あたりから次第に幹部が育ち、一緒に前進できる体制が整ってきたそうです。
2店舗目を出店するのに伴い求人、3店舗目、4店舗目と社員が増えていきました。

10年少々の時間をかけて社員数50人の規模にしたものの、川崎さんは行き詰まりを感じていました。問題のひとつは離職が多いこと。育てても途中で辞める子、売上のいいスタイリストになって独立していく子。これでは教育にコストがかかるばかりで生産性は上がりません。

理美容室ANDIAMOの理念は「私たちは周りに喜びの種をまき、笑顔の花を咲かせます」というもの。
社員の労働時間と給与の改善に取り組み、社員の生活や生きがいをよりよいものにしたい、働いていてよかったと思ってもらいたい、社員の満足がない限り、会社も自分も満たされることはないと考えているうちに、従来型の事業モデルに違和感を感じるようになったのです。

そして、2年ほど前にターニングポイントを迎えたのだそう。行き着いたのは、売上を個々の美容師の能力に依存しない事業モデルを確立することでした。

<取材協力>
ANDIAMO(三重県)
https://buff.ly/3CyE45T

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