椎原誠二さんは、大分市で「美容室Ravi」をはじめ、ネイル専門の「Just Nail」、「やっぱりステーキ」2店舗を展開する経営者。「貧乏を脱却したい」と奮闘する波乱万丈の日々、持ち前の行動力と縁に助けられて今に至ります。

美容機材はサビの浮いた中古品で1店舗目をスタートしたことから、椎原さんは「いつかはきれいな店を持ちたい」と切望していました。開店から2年で600万円を貯めたものの、お金ばかりに意識がいき、スタッフは次々に辞めていくという状況。これではいつまでたっても次のステップへは進めません。
そんな時に経営者の勉強会SPCグローバルに出会い、経営者としてマネージメントを学ぶきっかけになりました。

32歳で店舗を移転。木造一戸建ての2階屋を直談判で借り受け、1階にセット面7席、シャンプー台4台を据えて7人でスタートすることができました。
1年後には、スタッフがスタイリストデビューできるようにと、2階を由布院を思わせる古民家風に改装し、13席に増設、13人体制に拡張しました。

さらに34歳で郊外に2店舗目をオープン。ここも一戸建ての2階屋で1階30坪、駐車場が10台と広い店舗でした。
本店から2人を異動し、新たに5人を雇い入れて7人体制でスタート。
しかし、宣伝広告に振り当てる資金がなかったことから集客に苦戦し、「これは3ヶ月で潰れるな」と感じる状況に陥りました。

そこで周辺の住宅街にチラシを自分で歩いてポスティングしたのだそう。
1日500枚、内容もいろいろ工夫して、一戸建ての家々をひたすら配り歩く日々でした。
スタッフも手が空いていれば駆り出してポスティングを続けた結果、限界だと考えていた3ヶ月目頃から黒字に転換。窮地を脱しました。

<取材協力>
美容室Ravi(大分県大分市)
https://buff.ly/3mVy5BO