愛知県岡崎市を拠点とする株式会社Cubeの代表・馬場吉孝さんは、ユニセックス美容室3店舗、ネイルサロン1店舗の経営者。スタッフの待遇を改善しようと、客単価を上げつつ、客数も増えるという好循環を生み出しています。

馬場さんは床屋の2代目。両親が楽しそうに仕事をする姿を見て育ち、高校卒業後は理容学校に進みました。
卒業後は愛知県内の床屋で、当時まだ修行期間とされていた6年間を勤め上げたのち、美容師への憧れから美容室に転職して働きながら美容師免許も取得。木村拓哉主演のTVドラマ『ビューティフルライフ』を観て、美容師はもてるなぁと思ったことがきっかけだったそうです。

30歳で実家へ戻り、2年ほどのちに店舗を改装。理美容に業態を変えました。
理容・美容で働いた経験から、それぞれ混み合う時間が違うことに気づいていて、理美容店なら一日中稼働できると、15坪の店を40坪に拡張改装したのでした。

ところがセット面8席に対してフルタイムのスタッフは両親と自身の3人だけ。姉と妻、パートが1人いましたが、姉も妻も子どもが小さく、働ける時間が限られていたことから売上は思うように上がらず、借入金の返済にも困る事態に陥りました。

スタッフが必要と求人を始めましたが、入っては辞めていくの繰り返し。中には1日で辞めてしまう子もいました。その頃はスタッフを育成するという考えがなく、なぜ辞めていくのかもわからなかったそうです。
しかし、5年間で3人が定着するのに伴い、経営状況はよくなっていきました。
8人で月の売上が500万円ほどあったそうです。

そこで、馬場さんは多店舗展開を考えました。

<取材協力>
株式会社Cube(愛知県岡崎市)
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