長崎県大村市で、男性向けサロンhair crew From-Oと女性向けサロンORiVERの2店舗を経営するのは小川公平さん。2015年に夫婦でファミリーサロンをオープンして以来、順調に売上を伸ばし、スタッフも定着していく中で店舗を展開してきました。
今年（2021年）末で、一人が独立、一人が出産・育児退職するまで、一人のスタッフも辞めることなく働いているという稀有なサロンです。
小川さんは、佐世保市の高校を卒業後、全国展開している美容サロンに入社。通信教育で美容師免許を取得しました。転職することもなく、会社員として働くこと14年、その間に職場で知り合った女性と結婚もして、子どもにも恵まれました。
これといった不満もなく働いていましたが、男性美容師の先輩たちが年齢を重ねると現場に立ち続けるのが難しくなるのを見て、「自分は50-60歳まで、このまま働き続けられるのだろうか？」と不安を感じるようになったそう。
子育てもあるので、稼ぎがないとやっていけない、それなら自身が雇う側になるしかないのでは？と考えたことが独立のきっかけとなりました。
安定して長く働き続けられるのであれば、独立を志すようなタイプではなかったそうです。
やるなら夫婦でと、個人店に移籍していた妻と二人、2015年に店舗兼住居でスタート。
初めは土地勘のある場所を探していましたが、適当な物件に出会えず、結果的に夫婦のどちらにも縁のなかった大村市で独立することになりました。
家を建てると、サロンは1年がかりでコツコツと内装を工夫して開業。
「土地柄もわからない、働いたこともない、知り合いもない場所で無茶をしたなぁ」と、今になって思うそうです。
＜取材協力＞
hair crew From-O／ORiVER（長崎県大村市）
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