福岡県志免町で、美容室「VAN COUCIL」「Sweet Ravir」「Ravir ame」と理容室「ヘアサロンはせがわ」を経営して32年目になる長谷川智子さん。20代で不本意な借金を抱える苦しさを経験したものの3年で完済し、自社ブランドの展開を始めました。

カット1500円のファミリーサロンが大ヒットして、借金3000万円を完済したところで、フランチャイズ契約も満了に。もともと高単価の美容室を狙っていた長谷川さんは、ファミリーサロンをきっぱりとやめて、自社ブランドで運営する道を選びました。
美容室は3店舗目を出店と勢いの感じられる展開です。

長谷川さんが母親のもとに戻って1年ほどで、理美容を経営する有限会社はせがわに法人化していて、母娘二人三脚の組織はスタッフを大切にすることで発展していったのです。その後、4店舗目を出店。うち1店舗は、2年前にスタッフに譲りました。初めは経営経験が積めるように準オーナーとして、後にフランチャイズ独立としたそうです。

SPC GLOBALのブランドである「VAN COUCIL」に出会ったのは10年ほど前のこと。アメリカブランドの姉妹店で、長谷川さんが理想としていた高単価サロンだったことから九州では初の導入に踏み切りました。コロナ禍に入る前には毎年渡米して情報交換を行い、スタッフ教育も行い、順調でしたが、一時期スタッフが減ったことで苦しい状況にもなったそう。

20代で大きな借金を抱えて、どん底からのスタートだったことから、常に2度と失敗したくないという思いで経営のバランスをとっているのだとか。
中でも大切にしているのがスタッフとの関わり。母娘経営の伝統で、スタッフは子どものようなものと、ごはんを作って食べされることも多いのです。ランチはバランス弁当を仕出し屋に頼み、会社が半額負担しているなど、スタッフの健康に何より気を配っています。

<取材協力>
有限会社はせがわ(福岡県志免町)
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