福岡県志免町で、美容室「VAN COUCIL」「Sweet Ravir」「Ravir ame」と理容室「ヘアサロンはせがわ」を経営して32年目になる長谷川智子さん。経営の要は人として、新卒の求人に力を入れています。
有限会社はせがわが展開するエリアは福岡でも郊外地。
人気エリアではないことから、長崎、宮崎、鹿児島、佐賀にある高校や専門学校とつながりを持つようにしているそう。
高校在学中に美容学校の通信科を受講し、美容師資格を取得して卒業できるシステムを導入している高校などと連携しています。
完全個室の寮を用意し、食事にも気を配って、新卒の子どもたちの保護者にも安心してもらえる体制をつくってきたところ、卒業生がいるからと、高校や専門学校の先生にも就職先として勧めてもらえる状況になってきているとのこと。
毎年3〜5人の新卒を採用しています。
課題は新卒生の早期育成とのこと。客単価は現在平均1万円弱、お客様は母親世代が多いので、客単価を2万円へと伸ばしていくためにも、接客やカウンセリング教育が重要になります。
毎月、コミュニケーションスキルを磨くために専門家を招聘し、ビデオでの研修も実施。VAN COUNCILの教育マニュアルも活用して、お客様から指名される美容師に育つよう、40代のスタッフを中心に力を入れているそうです。
同時に、男性スタッフはマネジメントに進むか独立の道を選ぶか、早めのキャリア教育も必要だと考えているそう。長く現場に立つためには、若く見えることも重要という指摘もしているそうです。
長谷川さんの母親は、現在81歳で、理容室を一人で切り盛り、現役を続けているとのこと。
長谷川さんも現場は好きで、20代からのお客様の指名には対応していますが、経営に専念するために現場は店長をはじめスタッフに任せる体制です。
任せた方が、スタッフが確実に成長すると語ってくれました。
<取材協力>
有限会社はせがわ(福岡県志免町)
https://buff.ly/3JXuo8K