長野県上田市で「ヘア&メイクSawa上田本店」と「ルシードスタイルSawa」を経営する松坂芳季さんは、大阪のサロンで修業後、父親が経営していた店舗に戻って3年ほどで承継。父親のもとで修業していた弟2人を2店舗それぞれの店長として、安定した体制を整えています。

松坂さんの父親は会長職ですが、ふだんは理美容経営者の勉強会SPC GLOBALの仕事を中心にしているそう。
父親が経営していた頃からのスタッフもいて、体制は盤石です。

これからの時代、人材の確保が重要だとして、毎年、新人獲得にも動いています。
そのための布石が、地元の中学校・高等学校の職場体験や美容専門学校の実習です。
職場体験が思い出に残るよう、スタッフで寄せ書きをしたり、写真をアルバムにして手渡すなどしています。

また、専門学校生は、保護者の許可をとって職場体験後の食事会にも招待。
入社1〜2年目の年齢の近いスタッフを中心に席を設け、社長の松坂さんは10分だけ同席することにしているそう。
話しやすい先輩がいることを実感し、サロンの方針として聞いた話と現実など、店の中ではできない話を聞ける場にしています。

一昨年は2人、去年は1人が入社し、今年は高卒2人と中途2人の採用を予定しているとのこと。居心地の良い職場にしていることで、中途はスタッフが声をかけた採用です。

働きやすさを追求する次の目標は、結婚、出産しても働き続ける女性の事例をつくること。
子どもとの時間を確保しながら、好きな美容師の仕事を続ける女性スタッフの姿を社員に見てもらうことが大切だと考えています。

同時に、プライベートタイムよりも収入を重視する社員の給料を上げていくために売上をUPする工夫も重ねています。

新たな取り組みはどんどん取り入れてみる方針で、トライ&エラー、改善のサイクルを次々に回しています。月に1本は新アイデアを実行しているとのこと。

今年は新卒採用を1年半で早期デビューさせるためのアカデミーも開催予定。サロンの定休日を月に2回アカデミー開催日として、終日、練習時間に当てる意向です。指導は弟2人が月に1日ずつ担当。新卒スタッフは出社日扱いです。

長期目標には、2021年からの10年で年商5億円、8店舗、社員60名を掲げています。

<取材協力>
ヘア&メイクSawa上田本店 (長野県上田市)
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