神奈川県横浜市で「トータルビューティサロン アンベリール」を経営するのは足立洋子さん。横浜本店と、美容室と提携しているみなとみらい店の2店舗を展開するほか、美容学校の講師やセミナー講師の仕事を行っています。
学生時代に「知らないことは損、いやむしろ、知らないことは罪」と思うに至った足立さんは、専門学校を卒業後、不動産、添乗員、保育園の先生、大手上場企業の社員など22の職業を経験。さまざまな職業を経験するために、入社の1年後を退社日と決め、設定した目標・目的を達成。必要な資格を取得し、成果を出していったというパワフルウーマンです。
勤務時間で拘束される職業は、不動産営業などの単価のよい職種を選び、同時に時間に制約のない代理店販売などは売り先を探し、売り方次第で収入が変わる仕事を経験するなどして、営業は得意だと言います。
そんな足立さんが美容業界に入ったきっかけは、人材派遣会社の社長から「アイラッシュサロンを始めるので、協力しないか」と声をかけられたあと、ほぼ同じタイミングで、アイラッシュは儲かるという話を聞いたため。興味が湧いて技術を習得しました。
人材派遣会社では、派遣社員の身だしなみやマナーなどの管理監督を担当。社員の眉毛メイクがアンバランスなのがどうにも気になって、手を入れていたそうです。
2歳のときにブロックを使ってピラミッドを積み上げた写真を見ると、色・形ともに左右対象に作り上げているので、子どもの頃から左右対象にはこだわりがあったようだと、足立さん。
もともと美術・工作・絵画制作が得意で、特に細かい作業が好きだったとのこと。アイラッシュの技術習得の際に、見たものをそのまま再現する能力があることに気づいたといいます。
指導者の手元だけなく、立ち姿勢から、腕の角度、左右の手の使い方、目配りなど、全体を見るので、再現性が高いのだと気づくのは、後に美容専門学校で生徒を指導するようになってからですが、技術をあっという間に習得した際に天職と感じたそう。
サロンワークをしながら、美容師免許も通信で取得、自主練習なし、授業だけで実技技術を身につけたというほど、再現能力に長けています。
さまざまな職業を経験するなかでも主体的な生き方を貫いてきた足立さんは、以来、美容業界で活躍を続けています。
＜取材協力＞
トータルビューティサロン アンベリール（神奈川県横浜市）
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