菅原秀定さんは、愛媛県松山市にある有限会社バッド・ボーイズの2代目経営者。昨年2月に承継を完了し、「先代から受け継いだ美容組織を、さらに強い日本一の美容組織へ」を掲げて活動しています。
有限会社バッド・ボーイズは、菅原さんの誕生年である1985年に創立。先代である父親は37年目、60歳できっぱりと経営から離れ、孫との時間を楽しみながら、ゴルフの日々とのこと。店には先代の右腕・左腕として活躍してきたメンバーが残っているので、技術は2人をトップとして任せ、菅原さんは経営に専念できる体制です。
菅原さんが東京での2年の修業を終えて帰郷したとき、美容室は12店舗にまで拡大していました。ちょうど、ネイルやアイラッシュ、エステティックなどのトータルビューティが流行っていた時期で、菅原さんは、トータルアビューティサロンを出店。現在、美容サロンは、BAD-BOYS2店舗、PARIS PARI4店舗、VENIRE3店舗、VAN COUNCIL1店舗の計10店舗、さらにシェアサロンとフォトスタジオ、メンズのトータルビューティをオープンしています。
取り組んでいるのが美容師の社会的地位の向上です。美容に関わるすべての人が年収420万円をとれるようにしたいと考えているとのこと。東京での2年間の修業中に、美容師の働き方が変わってきているのを見聞きして、帰郷してすぐに、自社でも雇用条件を整える必要があることに気づいたのだそう。
美容師のキャリア形成が多様化していることを良しとして、個人で独立を志望する人向けにシェアサロンを開設。シェアサロンの隣には、フォトスタジオを建てて、シェアサロンを利用するフリーランスの美容師も利用しやすいようにしました。
自分の城をもって自分らしい美容をやりたいと独立したはよいが、経営やマネジメントに疲れ果てて潰れていく人がいるのを見て、独立支援のひとつとしたのです。
シェアサロンなら、区画分だけ家賃を支払えばよいので、独立資金が最小限で済み、資金借り入れのための事業計画作成も不要です。
自社のスタッフは、美容師もネイリストも受付もすべて正社員雇用として、時短や週休3日など、働き方の選択肢を増やす方向で、長く働き続けられる環境整備にチャレンジしています。
<取材協力>
有限会社バッド・ボーイズ(愛媛県県松山市)
https://bad-boys.jp/
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