山口県宇部市を中心に、美容室5店舗「QUATTRO」「GRAN TERRACE」「FIRST」「WEST」「QUATTRO annex」を展開しているのが株式会社ジーマエンタープライズのCEO和田島靖史さん。独自の徹底した顧客関係管理(CRM)で、不動の人気を誇る高級サロンとして成功しています。

和田島さんは理美容経営者の3代目。父親がユニセックスの理容室を経営していたことから、高校を卒業後、住み込み修業をして、通信で資格を取得しました。
1990年、25歳で実家に戻り、父親とともに理容室「カットクラブワイズ」を開業したのが経営者人生の始まりです。

複雑な子ども時代を過ごし、実家に戻って新店舗を開業したものの、わずか半年で父親とぶつかって、父親は蒸発。独立と同時に借金7000万円を被ることになるなど、厳しいスタートを切ったとのこと。売上150万円に対して、借金返済が120万円という借金地獄に陥りながら、店を潰したくないという一心で、昼夜も休みもなく働いていた時代がありました。

1999年、SPC GLOBALに入会。
2003年に2号店を、翌年には3号店をオープン。

赤字に転落し、資金繰りが悪化するなどの苦労もありましたが、直近27年間、毎年、売上新記録を更新しているとのこと。2010年には実質無借金経営を達成。その後、内部充実に転換し、社員待遇も業界トップクラス、というより一般企業並みを実現。スタイリストの平均年収は400万円を超えています。1年ほど前から、和田島さんが会社に出るのは年に2回の幹部会議だけにして、分社化を見据えた後継者育成に着手しています。

和田島さんの子ども時代と承継については、理美容経営者団体SPC GLOBALによる承継をテーマにした冊子『継ないでよかったSPC』に紹介されているので、是非、ご一読ください。

2011年に4号店、2013年に5号店、新型コロナ感染症に翻弄された2020年を経て、今年(2022年)4月に、全席BOX席で構成した6店舗目をオープンしました。
前後して、小規模だった1店舗を閉じたため、現在、5店舗、従業員50人の体制です。

<取材協力>
株式会社ジーマエンタープライズ(山口県宇部市・山陽小野田市・山口市)
http://ys-hair.jp/

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