中川佳典さんは、大阪市にある株式会社ハーベンの代表取締役社長。大阪・奈良・兵庫・京都でヘアサロンbraceをメインブランドに22店舗を展開する美容企業を、祖父・父親に続く3代目として率いています。今年初めには組織の再編成を行い、血縁を超えた次代への承継に向けて、ハーベングループ第2章となる新体制を整えています。

中川家は、祖父が昭和2年(1927年)に理髪店を創業。中川さんは、長男として物心ついた頃から「大きくなったら散髪屋さんになるんだよ」と祖父母や周囲に言い聞かされ、家族全員がお弟子さんとともに働く姿を見て育ちました。

父親は創成期からのSPC GLOBAL会員で、中川さんが中学生になる頃には美容室もオープン。多店舗展開にも着手するといった環境に育ち、子どもの頃から美容師になって会社を継ぐ以外の道は考えられなかったそうです。

高校時代はアメリカンフットボールに打ち込み、スポーツ推薦で大学進学の打診も受けましたが、4年間といえば理美容師として一人前になれる時間です。中学を卒業して働いている人を身近に見ていて、修業が必要なことはわかっていたので、早く修業を始めるべきだと考え、社会人になる道を選びました。

中高時代のアルバイトといえば、4、5店舗になっていたハーベンの美容室の手伝い。高校時代から通信で国家資格取得の準備も始めていました。

しかし、2歳でアトピー性皮膚炎を発症していたため、美容師の修業は過酷を極め、担当医からは「美容師は無理」だと言われ続けたそう。パーマ液やカラー材を使うアシスタントを短期間で終わらせ、カットだけのスタイリストになること、人を使う側になるしかないと、20歳でスタイリストになりました。修業先の理解もあってのことでしたが、当時としては異例のスピードです。

高校卒業後、初めに修業に入った先には3ヶ月で見切りをつけ、父親と同じSPC GLOBAL会員で、姫路で多店舗展開していたサロンで6年間修業。スタッフが、かつて見たことがないほど生き生きと働いているサロンで、一人前の美容師になるだけでなく、リーダーとしてチームを率いるチームビルディングを身につけました。

<取材協力>
ヘアサロン brace/株式会社ハーベン(大阪府)
http://brace.co.jp/

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