2007年に独立した吉市さんは、スタッフを定着させることができず伸び悩んでいましたが、SPC GLOBALに出会ったことで、成功している先輩経営者に学び、自身の殻を破ってスタッフとの関係構築に着手。2019年には2号店「テントテン」を出店したほか、トータルビューティサロンの運営にも取り組んでいます。
SPC GLOBALに同期入会した仲間が事業を成長させていくなかで、吉市さんは「仲間づくりが大切。ともに夢を追う仲間を育てる」という考え方が、成功への道だと感じる一方で、困惑していたそうです。
現実はスタッフとまったくうまくいっていないのに、仲間づくりは遠すぎると感じていたのです。スタッフとの関係構築ができないまま、SPC GLOBALでよい話を聞いたからとスタッフに伝えても、伝わりません。オーナーの吉市さんひとりが空回りしている状況にもなりました。
アドバイスをうまく取り入れることができずにいた吉市さんは仲間から「SPC GLOBALには向かないから、辞めた方がよいのでは」と言われたことで、逆に覚悟が決まったとのこと。
アドバイスを実行することに長らく抵抗も感じてきた吉市さんでしたが、5名で回している店舗に、まずはスタッフを4名入れろとアドバイスされたとおりに、4名を雇用。
これまでの関係性を変えるにはスタッフも変える必要があるとして、一気に9名に増やしたことが転換点になりました。その後も問題は噴出し、一度は再びスタッフ5名にまで減らしながら、スタッフへの話し方、伝え方を工夫していったのです。
営業中でも、思うように動かないスタッフに怒っていた吉市さんでしたが、ある日、怒るのをやめてみようと実践してみると、スタッフが笑顔で働いている姿を目のあたりに。自身も楽しいと感じたのでした。
やる気になった吉市さんに、先輩経営者が3ヶ月、毎日話を聞くというサポートもしてくれたそう。そうして、日々やるべきことをブレずにしっかりと実行し続けた結果、サロンは変わっていきました。
自分と未来は変えられる。
過去と他人は変えられない。を、吉市さんは実感しています。
経営者とは問題を解決し、ブレずに決断をする存在。問題を解決することで自身の器を広げることが事業拡大につながると感じています。
お金がないのに人を雇う。人が増えれば問題も増える。しかし、人生3周目くらいの感覚がもてると、ほとんどのことは楽しめるというのが現在の心境と語ってくれました。
<取材協力>
株式会社テント(高知県高知市)
http://www.tenthair.com/
四国SPC GLOBALによる取材記事
http://turningpoint-spcshikoku.com/number-01/