▶︎小野崎敏夫さん談話 vol.03/03
小野崎敏夫さんは、有限会社コモン・ディーの代表取締役社長。千葉県千葉市で、美容サロン2店舗を展開しています。漏水事件が起きたのは昨年(2021年)の8月のこと。保険金の手続きなどで、12月まで修繕工事にも手が付けられない事態となりました。
漏水の被害に遭ったのは、本店の艶髪専門店Dejave hair西千葉店。本店は、東日本大震災ののち、閉店した隣接店舗も借りて、スペースを40坪に拡大しています。
お盆休み中に2階の歯医者で漏水が発生。歯医者は不在で、大量の水漏れを止めることができず、ビルのオーナーに連絡するなどして、水が止まったのは夜になってからでした。店舗内はくるぶし以上の水溜り状態になり、漏電してエアコンも壊れたほか、ビルのエレベーターも壊れるなど、甚大な被害となりました。
店舗の半分が使用不能になり、1日は閉店を余儀なくされましたが、スペースを拡大していたので、その後は半分の6席で営業を続けたそうです。
お盆休みが明けても、歯医者は謝罪にも来ず、損害賠償保険は500万円しか入っていないことが発覚。その金額を被害のあったエレベーター修理、隣の店舗と案分して、わずかに300万円しか入らないことが判明するなど、不運としか言いようのない事態でした。
対応策は2つ。一つは従前どおりに内装を修繕すること。もう一つはフル改装を考えたそうです。
フル改装は、ちょうど1年ほど前から進めていたコンセプトの見直しに沿って、パーソナルカラー診断・顔タイプ診断をベースに根拠のある美容提案ができるサロンとすることで、個室型サロンを計画していました。
そんな時に、小野崎さんは、事業再構築補助金の導入を提案してくれる社会保険労務士で中小企業診断士に出会いました。そこで、自己資金でできる最低限の修繕プランと、補助金を獲得が成った場合の全面改装プランを作成。社会保険労務士の尽力で補助金獲得となり、今年(2022年)3月3日にリニューアルオープンが叶いました。
SPC GLOBALのメンバーとバーでお酒を飲んでいる時に、話を聞いたマスターが紹介してくれた社会保険労務士とのこと。捨てる神あれば、拾う神ありの出会いです。
診断型美容室にしたことで、口コミ紹介も増え、客単価は1500円UPし、美意識の高いお客様へと顧客の入れ替えが進んでいます。
さらに9月には、診断に特化したサロンをオープン。パーソナルカラー・顔タイプ・骨格診断ができるビューティコンシェルジュ2名が、診断とフェイシャルエステを提供しています。
こちらはLUCIDO STYLE GLOBAL.D稲毛店から徒歩5分。美容室と診断サロンで顧客をローテーションしていくことを目指しています。
「ないものは自分の手で創ればいい」小野崎さんの今後も、目を離せません。
<取材協力>
有限会社コモン•ディー(千葉県千葉市)
https://dejave.com/
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