▶︎海野乃利至（うんののりゆき）さん談話 vol.03/03
海野乃利至さんは、M&Aによって美容室を株式会社コスモポリタン（群馬県高崎市）の一事業部にすることで、資金繰りと体制を強化。会社の経理部門、インターネットを得意とする人材を活用することで経営力を強めています。
M&Aでコスモポリタンの一部門となる以前は、2店舗に10数名の社員の給与計算やインターネットでの集客など、経営のあらゆることを海野さん自身が行っていましたが、今は給与計算はシステム化して会社の経理部門が行い、インターネットを活用した集客・広報は、専門のスタッフが効果的に更新する体制となりました。
各専門家が担当することでミスも起きにくいそうです。
結果、海野さんは美容部門を率いる責任者として、業績向上に集中することが可能になりました。
友人である代表者とは、月に1～2回の会議をもち、経営方針と業績の報告、相談をしていますが、経営企画の立案も、現場の統率も任されています。
美容業界に他業種から参入する人も増えているのは、社会の激変に伴って消えていく職種があると見込まれているなかで、美容の需要は失くならないこと、大きな利益は見込めなくても、着実に売上を伸ばしていける業種と考えられているためです。新型コロナウイルス感染症などの経済打撃でも影響を受けにくい仕事の一つに数えられます。
現在はスタイリストの早期育成のためのアカデミーの立ち上げを企画中で、指導に向いたスタッフを当てたいと考えているとのこと。適材適所です。
美容業界の最新情報が集まるSPC GLOBALを活用して、メニューの見直しや単価を上げる方法などを取り入れています。
新たに、サブスクリプションビジネスとしてホワイトニング事業にも参入、年内オープン予定で準備を進めています。
業務委託サロンの運営手法が確立した現在、サロンの店舗展開もしていくそうです。
「M＆Aによって、身体、心、頭の余裕ができた」と海野さん。
教育サロンに執着しない、店長や売上をあげられるスタッフに依存しない、個人に依存せずに売上を確保することが大切だと語ってくれました。
＜取材協力＞
株式会社コスモポリタン（群馬県高崎市）
https://cosmo-politan.jbplt.jp/
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