▶︎弓弦 亙さん談話 vol.03/03

弓弦亙さん(56歳)は、茨城県古河市で「ヘアメイクAO」4店舗を展開する経営者であり、理美容経営者団体SPC GLOBALを牽引するトップリーダーの一人です。社員を第一に考える組織づくりで、地域一番のサロンとなるべく、ブランド設計を進めています。

弓弦さんは「ひとりの社員とひとりのお客様の幸せのために行動し、地域一番の信頼の目標を実現します」を理念に掲げてブランディングをしています。
社員が幸せなら、お客様にも伝播すると考えているからです。

一番長く努めている社員は、中途採用で27年目、現在は部長職で弓弦さんを支えています。ほかは、SPC GLOBALで学んだ組織づくりを導入した7−8年前からの社員で、安定した職場に多くが定着しています。

店長を勤めて、独立を希望したスタッフには、連れて行くお客様がいてもよいので、残るお客様にも礼を尽くすこと、SPC GLOBALに入会して、経営については相談することを条件に応援しているとのこと。
弓弦さんと同じ圏内に夫婦と従業員1人の3人で出店し、独立4年目には2店舗目を出店、スタッフ12人と順調に経営を伸ばしていて、今年は3店舗目を出店予定です。

半径10km圏内の人口は20万人が暮らしているので、お客様の取り合いにはならないと弓弦さんは言い、互いに情報交換しながら、より良くなることで双方が伸びると考えています。

2022年には「ヘアメイクAO Perche」として4店舗目をオープン。SPC GLOBALに復帰して1年目の2013年に比べて、年商は4倍と株式会社AO・有限会社ティンクは順調に成長中です。

社員と共有している売上目標は、季節変動も加味して1スタイリスト当たり月額50万円。給与保証25万円を維持するための目標だと、社員も納得しています。
ボーナスは年2回支給。こちらは、店舗販売や、社員紹介、トリートメントとヘッドスパの売上を還元。給与45万円、12月のボーナスは65万円を手にした社員も出ています。

弓弦さんはこの10年、1日も休まず毎朝6時~7時くらいに、会社のグループLINEにメッセージを入れています。格言やその時に思ったことを短い文章で送ります。

出張も多く、普段社員と触れ会うことが少ないなか、毎朝、社長からメッセージが届くことで、「あっ社長だ」と意識してくれることが大切で、タイムリーな内容だと「私のことを心配してあの言葉だったのですか」と後で聞かれることもあるそうです。

一方、店長の仕事の一つに毎日LINEで弓弦さんに営業報告を送ることを指示しています。内容は数字ではなく、誰がどんな良いことをしたとか、どんなことをしてお客様に褒められていたかなどです。
そして、スタッフに直接、「店長から聞いているよ。凄いじゃんと!素晴らしいね」と直接褒めています。

これによって、店長とスタッフの信頼も増して、離職率の低下につながっています。
人間関係のもつれは、面談で早期発見。店長と相談して4店舗で人材をローテーションもしているとのことです。

また、年に数回、1年生社員などを中心にA4判で8ページの冊子を発行。過去1年間にサロンを利用してくださったお客様に郵送しています。
内容は、社員紹介や社長メッセージ、お店での出来事、新サービス導入、社員旅行報告など、すべて手書きで、キャンペーン情報などは一切入れていないそう。地域一番のサロンとなるために、お客様とのコミュニケーションツールに徹しています。

過去のさまざまな経験を糧にした弓弦さんの経営哲学は、実践によって磨かれ、揺るぎないものになっています。

<取材協力>
ヘアメイクAO(株式会社AO・有限会社ティンク/茨城県古河市)
https://www.ao-smile.com/

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