「SPC GLOBAL!」と改名して1年と数ヶ月。 今、世界と共にSPCはグローバル化が進んでいます。
創設理事長横山義幸氏は、アメリカ・台湾・韓国・中国へと三芯哲学の探求と拡散運動で飛び回り、その勢いは衰えません。
アメリカには我らが高橋歴代率いる“VANCOUNCIL SALON”を軸に盛り上がり、台湾・韓国においては、それぞれのSPC組織が林会長、柳会長を軸に盛り上がりを見せています。
12月のある日、松薗・古森歴代よりお声がけいただきました。「理事長!GLOBALなんだから、中国に拠点開発にいくよ!」とのこと。
そうして中国の上海(シャンハイ)にゆくこととなりました。相手は、中国上海地区の美容組合理事長ユウ氏と副理事長であるア・コン氏です。
もともと、中国はコピー大国であり、民意が低い(早い者勝ちなど)とイメージしておりましたが、今回のツアーで私の意識は大きく変えざる得ない体験となりました。
それは、もう私世代がイメージする中国(上海)はそこになく、世界をリードしてゆく勢いを様々なシーンで感じたからです。
その一つに「全てのスケールがビックである!」ということ。上海空港から新幹線の駅まで2駅。
その新幹線の駅は東京でいうところの東京駅にあたりますが、そこはもう成田空港のロビーのようでした。
そこにたくさんの中国人が右往左往して、蟻の大群を散らしたように動いています。
車の車線は見た中では片道8車線。多くの外車が走っており、日本車も少なくありません。
今回はア・コン氏のサロンも見学させていただいたのですが、そこは1日300人が訪れるというスケールでした。
そして今回、一番お驚かされたのは、そのア・コン氏はすでに、ヨーロッパではヴィダルサッスーン、それ以外にも、アメリカ・韓国から学んでいるということでした。
既に同氏は資生堂と提携し販路も持つ身で、今、中国内での他美容室との差別化に「ジャパンスピリッツ」と「日本の技術・感性」を積極的に取り入れてゆきたいと話していました(我々を相手にヨイショしているのかもしれないが)。
彼のモットーは「ギブ&テイク」で、これには意味があり、「与える事が先である!」との信念があると話していました。

今回の会合には、温州地区20校5000人の生徒を持つMr.パン氏も同席していました。
パン氏は、金華市の行政から依頼を受けて動く要人でもあり、日本にも年二回ほど来日している方です。
彼の管轄する学校でも、日本の教育に興味があるといいます。「日本の接客と技術はすばらしい!」し、その教育メソッドにも興味があると。
美容組合理事長ユウ氏は、「これからのアジアのビューティーを、共にリードしてゆく方法を考えよう!」といった、スケールの大きい投げかけもいただけました。
すでに自己を超え、国内の業界を超え、アジアのビューティーに目線を持って行っていることには驚かされました。
「民意が低い=自分のことばかり」と、考えていた私の方がスケールが小さいことに、恥ずかしさを感じました。
事実上、共産主義国家である中国では、「人を動かす力のあるものが党員としてスカウトされる」現実があるといいます。
その為か、その言葉には力を感じたし、言葉に力が宿すための信念があることも感じました。

二日目は、ア・コン氏の会社で20名弱での会合をしました。そこで我らが松薗歴代が1時間を使い、創設理事長の唱える三芯を使い、今のSPC GLOBALをレクチャー事細かくしていただきました。
必死にメモを取り、ボードに書かれた物事を写真に撮りながら、その場で日本語を中国語に翻訳しながら学ぶ姿には、彼らの素直さと謙虚さ、そして貪欲さを感じました。
彼らの解釈は決して浅くなく、その概念を捉えているように感じました。普段よりSPC哲学に触れている私たちの学ぶ姿勢は、決して彼らを上回るものではありませんでした。
今一度、振り返り、見直さなければならないと感じ、でなければ、中国はおろか、アジアをリードするなんてことはほど遠い理想となってしまうと感じました。

「ガンバレ!ニッポン!」

スペシャルサンクス:今回、ツアーガイド&翻訳をしていただいたケイコさん!ありがとうございました。

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