6月18日は横山創設理事長の命日で、早いもので亡くなられてから丸5年が経過いたしました。
先日は浅野専務、歴代理事長の皆様と共に神保町に伺いお焼香させていただき、気持ちを新たに第32代を引き続きお見守りいただくようお祈りしてまいりました。
 
さて、故横山創設理事長は、常々、『SPCは生涯学究者集団でなければならない!』と我々に唱え、SPCが掲げるグランドデザイン(図①)のように、生涯アセンションライン(上昇線)を描きながら成長し続けるのがSPC会員の在り方だ!という教育を何度も繰り返し受けてまいりました。
 
我々理美容ビューティー業界は、現場のお客様の笑顔や喜びの対価としてお金をいただきそれを生業としていますが、SPCではそこで成長を終わらせず、その現場から学んだ技術や知識そして経験を後世に伝授し、その志を共にする仲間を増やし、自らは現場を抜け経営者そして組織人、文化人として世界の平和・地球生命の安寧に向けて成長していくのがグランドデザインとなっています。
 
そのような教えの中、技術者→営業者→経営者の繁栄期において、大きなハードルとなるのが、SPCの会議で良く出てくる『白衣を脱ぐ』という決断です。
※聞きなれない方々もいるかもしれませんが、『白衣を脱ぐ』の分かり易い意味は『現場を抜ける』という意味です。
『白衣を脱ぐ』には、スタッフに自分の仕事を任せなければならなかったり、スタッフを増やさなければならなかったり、自分が居なくてもそれ以上の売り上げを上げなければならなかったり…とにかく、一言で『白衣を脱ぐ』と言いますが、それはそれは、沢山のハードルがあります。
 
その沢山のハードルの第一歩が、週に1日だけ平日の昼間に『現場を抜け』経営や営業の学びをしたり、自分より経験値の高い経営者と触れ合って、器づくりをしたり…SPCの日を作りその日一日はスタッフに任せること、が、SPCの教えとなっています。
休みの日に勉強するのは、誰でもやる行為ですが、敢えて平日の昼間に現場を抜けることが、各社を強くする事につながるのは、SPCの歴史上、間違いない事実です。
 
何を学ぶか?の前に、どんな環境に身を置くか?が大事だと良く言いますが、SPCは週に1日現場を抜ける!が最初のSPC的学びの環境です。
各地統括会長はじめ本部長の皆様、引き続き、定例会議の充実を図り、一人でも多くの会員が定例会議の席を温めることができるよう尽力しましょう。
そして、会員の皆様が組織を作り、信頼できる人材を作り、成果を上げ、繁栄を勝ち取り、グランドデザインのような人生を歩めるよう互いに努めてまいりましょう。

SPC GLOBAL 第32代理事長
高橋 潔