新潟県上越市でヘアサロン「HAIR MORE」3店舗、貸衣装店1店舗を経営している市村浩徳さんが、アイラッシュ&ネイル専門店を出店するに至ったのは今年3月のこと。出会いが思いがけない展開を生みました。

事業拡大を推し進めるために、4店舗目となる美容室用の店舗を確保したのは1年半も前のこと。立地もよいので即断しましたが、スタッフ募集に苦戦。
既存店舗の運営で手一杯という状況が続くなか、追い討ちをかけるように新型コロナ感染症が発生して、既存店の売上も減少し、店舗オープンのハードルはますます高くなるという苦境に陥りました。

もともと美容室だった店舗なので、多少のリフォームでオープンできるはずが、家賃ばかりがかさんでいくという状況です。

そんな時、既存店に併設していたアイラッシュルームで働きたいという人が現れました。
10年前に1か月だけ働いて離職した女性スタッフが「許されるなら、市村社長のもとで、まつエクを本気でやりたい」と訪ねてきたのです。
彼女は「HAIR MORE」を離職したあと、アイラッシュをやりたいと首都圏で経験を積み、店長も経験していました。
市村さんは、大きく成長して戻ってきた彼女の姿を見て、任せられると直感。

頓挫していた4店舗目をアイラッシュ専門店にしようと決めると、今度はあれよあれよとスタッフが集まりました。
現在、産休中のスタッフも含めて8人の体制です。

既存店でレセプションを担当していた女性が趣味のネイルを学び直してネイリストとして働きたいというので、スクールに通わせて移籍というケースもありました。そのほかは全員が美容師資格を所持しています。

アイラッシュやネイルは個室ケアとなるので、店としての一体感を醸成する必要があり、初めに既存店でチームビルディングを実施。店舗の内装や商材・基剤や器具選びから、ロゴ制作までスタッフ全員で創り上げ、店長のもとに全員を結束させて、オープンへと漕ぎ着けました。

<取材協力>
有限会社いちむら/HAIR MORE(新潟県上越市)
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