稲葉純子さんは、富士宮市を拠点に富士市、静岡市の3市で7店舗を展開するすみ企画の2代目社長です。スタッフを家族として大切にする社風で、初代を支えた幹部社員2人を含め、長年働いているスタッフが大勢います。

そして、常に大切にしてきたのがお客様の役に立つこと。
送迎は2001年からすでに20年続けていて、今年(2021年)7月には送迎車も3台目になるとのこと。
この取り組みは、障がいがあるため付き添いが必要だが、家族の都合で週末しか来店できない、その週末の予約が取れないこともあるというお客様がいたことから、スタッフの発案で始まったのだそう。専属の運転手も雇用してサービス提供しています。

1台目は障がいがある人の状況もわからず、車椅子と付き添いの人が乗れるワゴン車だったのが、送迎にも慣れて、2台目は乗用車、3台目は軽自動車と徐々にコンパクトなリフト車になっているとか。
家までの道が細いケースでもコンパクトカーなら自在に動けるので、これまで送迎を遠慮していた高齢者などにも好評です。
障がい者施設や老人ホームにチラシを置き、新聞にチラシを入れるなど、認知度向上に努めた時期もありましたが、現在では3市5店舗(いずれもバリアフリー)が送迎対象で、1日3組程度が精一杯なので、予約が取れないほどの人気となっています。
純子さんは、今後は美容師資格を持ちながら休眠中の人を募集して、訪問美容を展開したいと思案中です。

また、犬の美容室を発案したように、美容室を利用しながらできることにも着目。
レジ横商品として本店に野菜を置いてみたところ、これも好評とのこと。お米や大根など味噌汁の具になるちょっとした野菜をついでに買って帰れたら便利なのではと考えたそう。
女性ならではの細やかな目配りです。

母・澄子さんの代から地域密着を大切にしてきたすみ企画。
純子さんはそれをさらに発展させて、地域をつなぐ立場になろうとしています。
野菜が好評だったので、次は異業種とのコラボを考えているとか。
身体が資本の美容師。スタッフの体調管理にと出張施術を依頼していたカイロプラクティックをお客様にも提供など、「ながらサービス」を今後も増やしていこうとしています。

<取材協力>
有限会社すみ企画(静岡県富士宮市)
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