熊本県宇土市で美容室Lifebe3店舗を経営する大久保潤さんは、美容師としては2代目で、独立18年目。会社の状況が変わるなか、社員で年収500万円、パートで年収400万円をめざせる経営体制を整えています。昨年末(2021年12月)には2名のスタッフに月給40万円を支給することができたそう。そこへ至る経緯と体制を聞きました。
大久保さんは、母親が美容師の個人事業主。福岡天神のサロンで修業したのち、母親の店に入り、店長として働いていました。
2003年、30歳の時に2号店の出店を計画していたところ、理美容経営者の勉強会SPC GROBALの先輩経営者に独立をすすめられ、完全独立を選択。福岡でフランチャイズ展開しているファミリーサロンに加盟して出店、法人も立ち上げました。
結婚もして、2年後に2号店を出店、立ち上げから10年で6店舗にまで拡大し、子ども3人にも恵まれました。パート雇用のサロンは生産性が高く、順風満帆だったそう。
この間の2009年には、母親の店も事業承継して自社に吸収。それ以前からスタッフや幹部の教育を任されていたので承継もスムーズで、母親には取締役会長の座に就いてもらいました。
余談ですが、「還暦には赤いポルシェがほしい」と言っていた母親には、63歳の時に真っ赤なポルシェをプレゼント。大変喜ばれて。大久保さんも嬉しかったそうです。
ところが、独立から10年、大久保さんが40歳を迎えた頃から状況が変わり始めました。幹部スタッフが結婚を機に退社、独立する時期に入って次々に抜けていくと同時に、新卒求人難の時代に突入したのです。
そこで、新卒採用は止め、パート雇用に重点を置こうと舵を切りました。
パートが増えることで必然的に経営スタイルも変わったとのこと。
3年前にはフランチャイズを満期解消。大久保さんは、独自の経営スタイル確立へと歩を進めます。
<取材協力>
Lifebe有限会社シェイクセブン(熊本県宇土市)
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