加藤武彦さんは、愛知県豊橋市で、設立20周年となる株式会社エイティーンインターナショナルをはじめ、3つの企業、2つの事業協同組合、企業主導型保育園、学校法人を展開する経営者。社員への事業承継や美容師育成など、美容業界を牽引するひとりとして活躍しています。
取材を始めてすぐに、加藤さんが京都で美容サロン3店舗を展開する石橋昌子さん(株式会社PLUS/4月紹介)の実兄だと判明。昌子さんが「兄が開催している勉強会に、新婚当初から毎月、夫婦で参加している」など、美容事業を展開していく上でも、大いに頼りにしている話をしていました。加藤さんが、独自の勉強会などを長年続けてきたこと、周囲を巻き込みながら成長してきたことが窺えます。
加藤さんの実家は理容室。「何を仕事にしてもいい」と言われて育ちましたが、両親の本音は跡を継いでほしいというものだったそう。
京都で6年修業したのち、兄を追って京都で修業していた妹・昌子さんともども実家へ戻ることになりました。加藤さんには、当時、カリスマ美容師全盛の東京でも修業したいという気持ちがありましたが、家族4人で店を運営するのが父親の理想だと知って、帰郷を決断したそうです。
「店の経営を任せる」と言われて戻ったものの、自営業で培ってきた親のやり方と、斬新な考え方をする個人事業主のもとで修業して、自分なりにいろいろ試してみたいと思っている息子が考えるやり方では、折り合わず、揉めに揉めたとのこと。
両親にも「かわいい息子に失敗させたくない、自分たちの生活もかかっている」という状況の中で、「これまでやってきた自信と、任せなければ」という葛藤があったと加藤さん。
結果、独立することになりました。
しかし、それまで現場の技術者だった加藤さんに経営の経験はゼロ。
1号店出店の資金を銀行に借りるにしても、「自分はスタイリストとして売上を上げている」と考えていたことが、銀行では「父親が経営する理容店の業績の一部」としか認められないこと、保証人は誰にでも頼めるものではないことなど、知らないことばかりだっそう。
端的に言えば「経営とは出納帳をつけることだと思っていた」と話してくれました。
独立が決まったときには、両親も協力的でしたが、息子・娘を迎え入れるための大規模リニューアルをしたばかりの両親は保証人になり得ず、保証人探しから奔走することになったのです。
<取材協力>
株式会社エイティーンインターナショナル(愛知県豊橋市)
https://www.eighteen-international.com/
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