加藤武彦さんは、愛知県豊橋市で、設立20周年となる株式会社エイティーンインターナショナルをはじめ、3つの企業、2つの事業協同組合、企業主導型保育園、学校法人を展開する経営者。学校法人創設に至ったのは、美容業界が抱える人材問題を解決するためでした。

美容業界において、商品とはスタッフそのもの。美容室経営において人材確保は重要課題ですが、どこも求人難、スタッフ数減少に悩んでいます。お客様の数はそれなりにいるので、人材不足は深刻で新卒採用も中途採用も厳しい状況です。

また、美容専門学校を卒業して入社した社員が、現場に立つには一からの教育が必要なだけでなく、3年で7割が辞職と教育費は浪費される傾向にあり、その負担がスタイリストの給与にも足かせとなっています。

現状では、学費と税金、子どもたちの成長の機会が失われ、美容業界のためにもなっていないというのが加藤さんの問題意識。
そこで設立したのがSEVENTEEN美容専門学校(学校法人エイティーングローバル)です。
加藤さんには、破綻しかけた美容専門学校の経営を引き受けた経験があり、4年前に卒業と同時にスタイリストデビューができる学校として立ち上げました。

優秀者は卒業と同時に、ジュニアサロンPOINT5に入り、接客技術を磨きながらスタイリストとして働くことができるシステム。スタイリストデビューに至らない卒業生は、エイティーン傘下のサロンにアシスタントとして就職する道があります。

初年度は7人が入学して、4人は1年以内に自主退学。
2年目は19人が入学し、2-3人が自主退学、残りの1/3は遊んで終わり、9人がPOINT5に、1人がアシスタントとして就職。
3年目は18人が入学し、2人が自主退学、16人がPOINT5に就職。
今年は40人の定員満員でスタートを切りました。このペースで育てば、近々の2-3年で4-5店舗を出店する必要が出てくるとのことです。

加藤さんは、学生にも新入社員にも、「勉強が嫌いで落ちこぼれ、美容師を目指すのだから、まさに敗者復活戦。今が頑張るとき。時間外の練習は嫌、仕事を覚える気もないのなら、今すぐ辞めなさい」と、最初にはっきり言うそう。
そのせいか、離職も減ってきています。

<取材協力>
株式会社エイティーンインターナショナル(愛知県豊橋市)
https://www.eighteen-international.com/

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