山口敏之さんは、東京都北区を拠点に、美容サロン6店舗、着物レンタルショップ1店舗を展開する株式会社アイスのオーナー経営者。Wisp、VAN COUNCIL、BARBER-BAR、beepの4ブランドと着物レンタルショップ1店舗を運営しています。

山口さん自身は、現場を早い段階で離れて経営に専念していますが、美容室経営の肝は「人づくり」と思い定めるまでには、仕組みで店舗展開にトライした時期もありました。美容師を集めて、集客すれば、利益は上がり、事業が伸びる原動力にはなったものの、面白みや充実感が感じられなかったそう。3〜4店舗を展開してみて、こうした経営をずっと続けるのは難しいと感じたと、山口さんは言います。

そこで山口さんは「人づくり」を柱にすることに立ち返りました。
独立して3年ほどで夢を共有できるスタッフに出会っていて、既に付き合いは四半世紀に及びます。4人の幹部は勤続15年以上。自身の想いを本気で話せる仲間、同じ目標を目指すために切磋琢磨する仲間の存在こそが事業のやりがいになると感じています。

中学校を卒業して以来、好きを仕事にすることができ、人にも恵まれて、やりたいことを実現しているので「美容師って本当に良い仕事」だと感じているとのこと。
100店舗展開して事業を拡大するよりも、ファッション業界の一翼を担う美容集団として、おしゃれを追求する楽しみを伝えることを使命としたい、そこには、充実感やマインドの豊かさがあると語ってくれました。

今年、着物レンタルショップをオープンしたのも、自身の着物好きがきっかけです。着物業界に関する知識があり、妻も着付けの先生をしているので、好きなことがビジネスになったらよいと始めたそう。

また最新ブランドのbeepは、イギリスで技術を磨いてきた26歳の息子が一人で切り盛りしている店。中高一貫の進学校から一転、父親と同じ美容の道へと進む決断には驚いたそうですが、本人のやりたいという想いを尊重したそう。Beepはオープン2年弱ながら、指名で予約が埋まる美容サロンとしてアーティスティックを追求しています。

<取材協力>
株式会社アイス(東京都)
https://iceiceice.jp/

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