▶︎友廣真弓さん談話 vol.03//03

友廣真弓さんは、広島県広島市で、eim横川店、eim舟入店、03eimの3店舗を展開している有限会社エイムの代表。独立3年目に、理美容師団体SPC GLOBALと出会い、事業を拡大してきました。昨年末に3店舗目をオープンしたことで年商1億円を超えました。

友廣さんは自身のことを「店舗拡大の目標を掲げて、パワフルに事業を推進するようなタイプではなく、先輩経営者の助言に素直に従って、スタッフを増やしてきた結果、事業が拡大してきた。石橋を叩いて渡るタイプ」と言います。

スタッフを増強するなかで苦しかったのは、ベテランと新人の間に立つスタッフが辞めていった時期でした。そこで、10年ほど前から働き方改革に着手し、社会保険、時短、有給休暇の導入、給与UPを徐々に進め、スタッフが夢をもてる職場づくりを推進しています。

給与UPのためには、顧客単価を上げていく必要があるとして、一昨年は美容単価を7500円に、今年は「顧客総単価を9000円に!」をスローガンにしているそう。基本技術に加えて、トリートメントやカラーの比率を上げ、商品の販売を広げていくよう、スタッフへの意識付けを進めています。

スタッフの育成には、2年目のスタッフが付き、2年目のスタッフには3年目のスタッフが付く制度で毎年、新卒を採用して育成。入社式の際に、スタッフの表彰式を行い、報償金を渡すことで会社の姿勢を新人にも提示しています。

次の課題にはスタッフへの事業承継もあります。
「本店店長が今年35歳。5年以内に承継を進めることがスタッフの夢ややりがいにもつながる」として、ビジョンを共有。今後は、幹部スタッフをSPC GLOBALに参加させるなど、先輩経営者のやり方を参考に、承継を進めていくとのことでした。

目指しているのは、お客様が「来て良かった。あなたに会いたかった」と言ってくださるサロン、スタッフを育てること。友廣さん自身はSPC GLOBALの先輩経営者による「オーナーが現場を抜けた方がスタッフが育ち、事業は発展する」というアドバイスに従って、現在は本店に金・土・日曜日だけ立つ状況です。
「古くからのお客様もいらっしゃるので、理解していただくことが大切」と、友廣さんの夢やビジョンはスタッフだけでなく、お客様にも理解いただけるように伝えています。

「経営にはスタッフが楽しく働いているかが重要。スタッフの育成を進めることで、オーナーである私自身が成長してきた」と語ってくれました。

<取材協力>
有限会社エイム(広島県広島市)
https://www.eim-hairmake.com/

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