▶︎纐纈雅治（こうけつまさはる）さん談話 vol.02/03
纐纈雅治さんは、岐阜県恵那市を中心に、現在、美容室5店舗を展開するベテラン経営者。ヴィダルサスーンの技術者として店を繁盛させながら、経営者とはかけ離れていることに悩んでいた46歳の時にSPC GLOBALに出会ったことで自身を変えてきたそうです。
纐纈さんは、SPC GLOBALに入会した翌年、支店を出して大失敗。蓄えがあったので、持ち堪えることはできましたが、売上は上がらず、従業員は定着しない、そうこうしているうちに本店の売上も下がるという経験をしました。
経営者としての才能がないのでは？と思い悩みながら、過ごすなか、SPC GLOBALの大物先輩経営者から、いじめられるようにして、アドバイスをもらったそう。
お酒の席で悩みを語ったことがきっかけとなり、「神田神保町のサロンを観に来い」と言われて、見学にいくと、翌日、電話がかかり、「これから、お前のところへ行く」と、はるばる恵那まで来てくれました。
「駅でタクシーに一番繁盛している美容室に行ってくれと言ったら、お前の店だった」と。
そこから明快なヒントをもらえるようになり、密に相談したり、引き回してもらったり、経営者として師事。視点や考え方を身につけていったのです。
技術の追求は目の前にある、ハサミや指の動かし方など具体的なこと。
経営は抽象的なところで、具象に気づく必要があると、纐纈さん。
人を安定して使うとは。満足させていくには何が必要か。
スタッフが納得のいく給与、労働環境、教育のあり方など、経営者としての知識、あり方を学び続けました。
最初の大きな変化は、スタッフに技術を教えることを止めたことだったと、纐纈さんは振り返ります。
スタッフに「何度同じことを言わせるんだ。いい加減にわかれ」と言ってしまい、1日泣かせてしまったことで、教えるのは下手だと気づいたのだそう。
「自分が持っているものを武器にしようと思うものですが、捨てることも必要です」と、それからは有名講師の招聘に切り替えました。
有名講師は、自社より大きな会社の経営者でもあり、そこは向き不向きを互いに認め合う仲で、20年来の付き合いになっているとのことです。
＜取材協力＞
有限会社トマト（岐阜県恵那市）
https://beauty-tomato.com/
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