▶︎弓弦 亙さん談話 vol.02/03

茨城県古河市で、現在「ヘアメイクAO」4店舗を展開する弓弦亙さんは、倒産または自己破産の危機から回復してきた経営者。SPC GLOBALのリーダーの一人ですが、経営者として目覚めるまでには紆余曲折がありました。

弓弦さんは、父親に連れ戻されるようにして、30歳で実家の「ゆみ理容室」に再入社。
父親はこれを機に銀行から1000万円を借り入れると、弓弦さんの意見も聞いて店をリニューアル。1年後には、売上の3分の1を父親に納める条件で事業を承継して、店名も「Men’s Cut Yumi」に改称しました。

借入金は弓弦さんが返済するとして、店の他に釣り銭として現金10万円だけを貸してもらっいたとのこと。

弓弦さんの再入社より少し前に父親がSPC GLOBALに入会、SPCのベテラン経営者の勧めで、弓弦さんも会員となりました。
再入社、承継と状況は上向きになっているようですが、この頃の弓弦さんは「鉄砲玉で死ぬタイプ」と評されるほど、落ち着くには程遠い状態だったそうです。

同世代の経営者と意気投合、周囲が社員を増やし、2店舗目、3店舗目を出店と順調に成長するのを見て、弓弦さんも店を出して、社員を増やそうという目標ができました。

1年後には、10坪の「美容室髪音」をオープン。父親から受け継いだ「Men’s Cut Yumi」は個人事業主のまま、 35歳で美容室経営の有限会社ティンクを設立、さらに40坪の新店舗「美容室グランジ」をオープンして、社員を一気に9名から25名に増やしました。

売上は3倍になり、翌年、「美容室髪音」を教育施設「ティンクアカデミー」に変更と勢いに乗ったようでしたが、組織運営ができていなかったことで転落。
中途採用者を店長にして運営を任せていた「美容室グランジ」は、1年目に3人のスタッフ、翌年さらに3人のスタッフを辞めさせて、社員数を減らし、ついには店長を含めて一気に6人が退社。
最終的にスタッフ3人にまで衰退しました。

3店舗分の借入金だけが残るという事態です。
「美容室グランジ」を「ヘアメイクAO」としてリニューアルオープン。「Men’s Cut Yumi」は閉店と、1店舗に絞るしかありませんでした。

一時は国税の滞納が550万円、サラ金からの借り入れが550万円にまで膨らみ、父親に相談すると、自己破産を勧められました。しかし、残ってくれている社員もいて閉めることもできないでいるうちに、父親のもとにも借金取りが来ないように、絶縁を言い渡されるところまでいきました。

この時には新たに打ち出された政策に救われて、債務整理でサラ金は月額10万円で4年で返済、銀行には返済猶予の上、融資を受けることができて乗り切ることができました。

SPC GLOBALは2年休会後に退会。弓弦さんもフルタイムで店に立ち、なんとか倒産を免れて事業を継続することができました。

<取材協力>
ヘアメイクAO(株式会社AO・有限会社ティンク/茨城県古河市)
https://www.ao-smile.com/

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