▶︎弓弦 亙さん談話 vol.01/03

弓弦亙さん(56歳)は、茨城県古河市で「ヘアメイクAO」4店舗を展開する経営者です。理美容経営者団体SPC GLOBALを牽引するトップリーダーの一人で、経営を成功させるには、哲学をもち、組織づくりを知ることが必要だと考えています。

大切なのは、経営者(自分)都合ではなく、求職者都合で考えること。
弓弦さんは、求人にも、SPCで学んだ組織づくりの考え方が通じると言います。

美容業界を辞めていく人が多いのは、就労条件に問題があるからで、特にスタイリストに成長した28歳、29歳で離脱するケースは大きな損失です。

結婚もしたい、家も買いたいが、それができないので工場で働く道を選ぶといった事態になっています。これに対して福利厚生を充実させ、成果型報酬の導入をしているところには社員が定着しています。

「ヘアメイクAO」では、完全週休2日などの体制は10年以上前から導入。
新卒で初任給20万円、週休2日、有給休暇は初年度から20日、就労時間は9時-18時、社会保険完備。20万円からアシスタントとしてスタートし、できることが増えると5000円単位で給与UP。
スタイリストは最低保証が25万円、売上に応じて、頑張った人には頑張った分を分配し、25万円に至らなかった場合でも25万円は保証するという体制です。
体制が明確なので、会社の援助が意識できる社員は、頑張ることができています。

また、社会保険料の負担を軽減する工夫をしているほか、社員には、投資、個人型確定拠出年金(iDeCo)、貯金も勧めています。

スタイリストの中途採用は、思い切って月給30万円、35万円で募集。
求職者の視点で考えれば、「スタッフの仲が良い」などの告知は入ってみないとわからないことですが、月給なら明確です。これによって、採用側も「この子にやってもらいたい!」思えるスタイリストに出会えます。

月給30万円、35万円を「稼げるスタイリストなのか?」は面接で判断しています。
ここ4年で3人のスタイリストを30万円で採用、皆、3か月もあれば必要な売上を上げ、さらに数字を伸ばしています。
そこまで稼げないと判断したスタイリストには、「25万円から始めるのなら採用できる」と伝えると、多くが納得して採用に至ります。

少しでも条件の良いサロンを求めてくるのは当然なので、高い数字を提示することで選べる立場になるという考え方です。

<取材協力>
ヘアメイクAO(株式会社AO・有限会社ティンク/茨城県古河市)
https://www.ao-smile.com/

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